ベルリン
カール・リープクネヒト記念碑−完成しつつある街に未完成の記念碑【2003年11月26日】
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カール・リープクネヒト記念碑(台座)

カール・ リープクネヒト記念碑

 ベルリン・ソニーセンター。この名前はベルリンばかりでなく世界中に知られ、今日も世界中から多くの観光客をここに集めている。そのソニーセンターが位置する場所が、ポツダム広場再開発地区。このポツダム広場に面して、他にもダイムラクライスラシティーや大規模なショッピングモールが立ち並び、今やベルリンの繁華街の一つとなっている。


 11月20日、この広場の一角に「未完成の記念碑」が完成した。それがカール・リープクネヒト記念碑。正確にはその記念碑の台座ということになる。この記念碑、スパルタクス団で有名なカール・リープクネヒト(1871-1919)によるこの場所での反戦デモ(1916年)を記念して1951年に建立されたもの。しかし台座のみが建立されたのち、1961年にはベルリンの壁が建設され、台座の立つ場所は立ち入り禁止地帯となった。台座の上に立つはずのリープクネヒト像はとうとう製作されないまま、台座だけが取り残され、それまでベルリンの中心地の一つだったポツダム広場は、壁の建設により接近を禁じられた空白の街へと変貌していった。
 そして1989年の壁の崩壊。分裂の間、手つかずで放置された台座は再び東西ベルリンの中心に立つこととなった。その後、この地区の再開発工事のために別の場所に保管されていたが、2001年、市はドイツの東西ドイツ分裂、冷戦を見つめてきた「証人」として、記念碑の再建を決定し、2003年、この場所への復帰を果たした。空白の街は、かつての賑わいを取り戻しつつある。分断時の面影が薄れつつある街では、記念碑ばかりが冷戦時の記憶をとどめている。【長嶋】


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