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ドイツのバレンタインデー 【2005年2月13日】

 2月14日はバレンタインの日。ドイツに住んでいると年中行事に鈍感な筆者などは、その存在すら忘れてしまうこともある。それでも日本からのニュースを見れば、そういえば昔チョコレートもらったなあ、と思い出して、その前日の14日、街に取材に出てみた。
 14日がバレンタインデーであることは、もちろんドイツでも同じ。日本のものはアメリカ経由なのかもしれないが、起源はキリスト教世界の西洋であることは間違いないだろう。
 日本のようなチョコレートフィーバーはドイツにはないが、手元のドイツ語の百科事典にも「この日は、贈り物の日(とくに愛する人の)になっている」とあり、愛する人たちが贈り物をし合う光景はドイツでも見られる。ドイツ人に聞いてみると贈り物をする習慣は、アメリカから入ってきたものではないかということだったが、ドイツの市場でも、供給側はこの行事を利用して消費意欲の刺激を試みている。ベルリンのデパートに行ってもバレンタインデーの特設コーナーが見られ、手頃な贈り物としてチョコレートだって売れている。

プレゼントコーナー あなたの虜?

 ベルリンの公共交通機関の広報紙「punkt3」には、バレンタインデー向けの旅行商品も掲載されている。一例を紹介しよう。

「真の愛」をプレゼント!
二人部屋に1泊、充実の朝食、ボディーラウンジ「夢のとき」ではお二人に香しいバラの入浴コースを自家製発砲ワインとともに提供、レストランでのロマンチックなキャンドルライトディナー、サウナとパノラマプールもご利用可能
118ユーロ(お二人)
2月17 - 19日

 バラの入浴とはどんなものだろう。バラのアロマの湯に赤い花びらをちりばめてお二人でどうぞ、とでもいうのだろうか。他を見ても、バラの花束贈呈やロマンチックな・・という宣伝文句が目だつ。
 これらを見るとドイツの市場も供給側はなかなか頑張っているようだ。日本ほどに商業主義に流れないのは消費者側の反応によるところが大きいのだろう。言うまでもないだろうが、ドイツのバレンタインデーは、女性からだけという片務的なものではなく、男女両方が贈り合う。したがって「ホワイトデー」のような、男性の返礼の日も必要ない。また、すでに愛し合っている人たちがプレゼントを交換する日なので、日頃、言うに言われず鬱積した想いを、この日とばかりに表現する、目を血走らせた女性の姿はない。当然ながら義理チョコもなし。

 「博士が愛した数式」のように、私も日独のバレンタインデーを比較した式を考えてみた。

「ドイツのバレンタインデー」=(「日本のバレンタインデー」+「ホワイトデー」−「義理」)×「男女機会均等」÷「1ヶ月」

 つまりドイツのバレンタインデーは、1日で決着する男女双方からの愛の確認の作業だということ。それがどうしたんだという声も聞こえそうだが、「だって美しいじゃないか」(アインシュタイン)とでも答えておこう。美しくもないか・・。【ながしま】


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