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コッファー in ベルリン
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ガイスベルク街39番地 (Geisbergstraße 39) 【2006年10月31日】 

 以前、寺田寅彦がベルリン滞在中に住んだ場所として「ガイスベルク街」をレポートした(「コッファー in ベルリン」>「ガイスベルク街」(2006年9月10日))。利用した資料、寺田寅彦「コーヒー哲学序説」には通りの名前のみが書かれ番地は記されていなかったが、寺田寅彦全集(第19巻)「日記二」の明治42年(1909年)5月6日の記述を読んだところベルリン到着後の宿、つまりガイスベルク街の番地が判明した。


 日記には以下のように書かれている。

五月六日(木)
 松林が見へ風車が見へ Pappel が見へエルベ地方を通つて居る。七時三十五分 Anhalter Bahnhof 着 本田氏迎えに見へ、Droschke にて Geisberg 39 の宿に入る。[後略]

39番地の建物
 「Geisberg 39」は、正しくは「Geisbergstr.39」であろう。2006年10月30日にその場所を訪れてみると、写真のような旧規格の建築が残っていた。番地に変更がなく建物が建て直されていなければ、寺田が宿をとった場所はここだということになるが、今は民家ではなく主に事務所として使われているようだった。
 「コーヒー哲学序説」には、二階から「ガスアンシュタルトの円塔」が見えたとあるが、ガスアンシュタルト(都市ガス施設)はシェーネベルク地区に歴史的建造物として残る「ガソメター」のことだろうか。1910年から供用が開始されたということだから、1909年に見たそれは建設途中のものだったかもしれない。ただし建物は、北側が通りに面しているため、この建物からは南側に位置するガスアンシュタルトを望むには、二階の部屋は中庭に面していることになる。はたして中庭からもガソメターが見えたのかは疑問が残る。番地が変更されているのかもしれないが、確認する手がかりは今のところ手元にない。(長嶋)

参考文献:
・『寺田寅彦全集(第19巻)』(岩波書店、1998年)
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【関連記事】 「ガイスベルク街 (Geisbergstraße)」【2006年9月10日】


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