文化/スポーツ
【レビュー】シュテルン誌(2004年18号):ドイツ展望−メンタリティーのドイツ地図 【2004年4月26日】
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 4月22日発行のドイツの週刊誌「シュテルン」(2004年18号)では、2003年10月から2004年1月にかけて行われたアンケート結果が公表されている。そのアンケートプロジェクトは「ドイツ展望(Perspektive Deutschland)」と名付けられたもので、今回で3回目になるもの。シュテルン誌、国際的企業コンサルティングであるマッキンゼー、ドイツ第二テレビ(ZDF)、インターネット企業AOLの共同プロジェクトで、全国を120のブロックに分け、45万人に社会政策に関わるアンケートをインターネットを利用して行った。現政権の政策批判に政治的に利用されているかと思われるところもないわけではないが、シュテルン誌に掲載されたドイツ人のメンタリティー地図にはなかなか興味深い。



 質問には、例えば以下のようなものがある。
  「あなたは、あなたの居住地での生活に満足していますか。」
  「自分の職について心配していますか。」
  「病気になる不安がありますか。」
  「子供は何人欲しいですか。」
  「母親が働いていると子供の生育に障害を与えますか。」
  「社会的な保護をもっと自己責任に任せることに賛成ですか。」
  「ユーロの導入は、良くなかったと思いますか。」
  「たとえリスクがあったとしても、新テクノロジーをもっと研究し
  利用したほうが良いでしょうか。」
  「国はもっと教育に投資すべきでしょうか。」

 シュテルン誌が掲載している地図では、東西格差、南北格差、大都市と農村部の違いなどいくつかのパターンが観察できるが、やはり東西格差がはっきりしているものが多い。見開きで掲載された「居住地での生活に満足しているか。」との質問では、旧西独と旧東独の地図を見るように、はっきりと東西格差が表れている。
 東西よりも南北格差が表れている回答としては、健康への不安、テクノロジーの受容、教育投資への意識だろうか。バイエルン州をはじめ東南ドイツを観察すると興味深い。バイエルンの人は疾病への不安が少なく、母親は子供のためにはあまり外で働かない方が良いと思っており、教育とテクノロジーには積極的、というメンタリティーが浮かび上がってくる。保守的な家庭でお母さんは教育ママ。みんな健康に自信があって、IT機器と子供の成績が一家の自慢。そんな印象を持つが、これはメンタリティーばかりでなく、事実と照らし合わせてもかなり一致するように思われる。
 アンケート結果についての詳細、分析は、シュテルン誌と以下のリンクを参照して欲しい。【長嶋】

参考リンク
シュテルン誌(インターネット):www.stern.de/perspektive
ドイツ展望のHP:www.perspektive-deutschland.de




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