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おじぎバス 【2004年4月23日】
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 「いらっしゃいませ。ご乗車ありがとうございます」と、おじぎでもするかのようだ。ベルリンの路線バスは停車すると、乗降口側がゆっくりと下がるようになっているのだ。これは、ここ数年前からベルリンで投入されている路線バスのことだ。ベルリンの路線バスとトラムは,基本的に低床型になっている。バスの場合、底床高は35センチメートル前後。おじぎバスはおじぎをすると、それよりもさらに下がる。

おじぎするバス
おじぎするバス。乗降口側が下がる

 これはいうまでもなく、障害者や高齢者向けのもの、専門的にはニーリング(Kneeling)という技術である。つまり、「ひざまずく」ということだ。もちろんそれだけでは、車いすではバスに乗れない。そのため、乗降口横に押しボタンがあって、それを押すと、運転手さんが降りてきて、歩道とバスに鉄板を渡してくれる。これで、車いす利用者は介添え人が同行していなくても、バスに乗ることができる。乗降口付近は、車いすや乳母車が入るように広いスペースが設けてあって、安全のためにそれらを固定するための金具も装備されている。



バリアフリーのイベントから(写真:BVG)
バリアフリーのイベントから(写真:BVG)

 ある時バスが乗客で一杯だったのでどうするのだろうと思っていたら、運転手さんはすでに乗っている乗客を降ろして、車いすを優先させていた。
 ベルリン市の都市交通公社(BVG)は公共交通のバリアフリー化を推進しており、このニーリングという技術はその一環で導入された。ただ、すべてのバスがバリアフリー化されているわけではないので、介添え人が付き添っていないと、乗車できないバスもある。
 地下鉄やSバーン(都市高速鉄道)の場合は、駅にエレベータが設置されている場合が多いので、ホームまでバリアフリーで到達できる。ホームでは、進行方向一番前で待機する。運転席の停車位置近くに、車両とホームに段差がある場合に備えて鉄板が設置されているからだ。そうすると、電車の運転手さんが必要に応じて鉄板を渡すなど乗車の手助けをしてくれる(ドイツでは、電車はワンマンが普通)。その際に下車駅を告げておけば、下車する場合にも運転手さんが手を貸してくれる。
 それでも、Sバーンはだいたい3分から5分間隔で走っている。【fm】



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