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ドイツキャビア 【2004年10月12日】
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ドイツキャビア
スーパーに並んだドイツキャビア
 キャビアといえば世界三大珍味の一つ。カスピ海のチョウザメの卵である。高級食料品として、旧ソ連時代から外貨稼ぎのために西側諸国にさかんに輸出されていた。ここで紹介する「キャビア」は、ドイツのキャビア。ベルリンのスーパーでもよく売られているもの。
 「珍味」という割には、結構沢山生産されているのか、大量に出回っている。さらに「珍味」の先入観を裏切るのは、その値段。スーパーで売られているものは、最も安いもので一瓶 1.89 EUR、つぎが 2.99 EUR というお手軽さ(写真参照)。


 天然ガスの輸入では、ドイツはロシアにとってのお得意様。キャビアにはドイツ向け特別価格が設定されているのか。はたまたドイツ車とのバーター取引でもしているのだろうか。さまざまな憶測が浮かんでは消える。しかし”ドイツ”キャビアというからには、ロシアのものとは違うのか。さてはドイツのどこかにチョウザメを大量に養殖しているところでもあって、それがこの安さの秘密ということか。ドイツのバイオ技術を使えばそんなことも可能かもしれない。
 今日は一つキャビア丼でも作るのに買って帰ろうかと、沢山並んだ瓶の一つをとりあげてみる。ドイツキャビアと書かれた蓋に、細かい字で何やら書かれている。養殖地でも書いてあるのかとよく見てみる。するとこのドイツキャビア、もっとも安いのはSeetang からつくられており、その隣のものは Seehase の Rogen(ハラコ)だそうだ。SeetangとSeehase、一体なんだろう。嫌な予感がしてきた。
 辞書を牽いてみると Seetang はアマモ属の海藻、Seehase(ちなみに Seeは海、haseはウサギ)はダンゴウオ科の硬骨魚、あるいはアメフラシ科の軟体動物とある。ダンゴウオは魚類のようだが、アメフラシは軟体動物!?。それは何だと思ってさら調べてみるとウミウシの一種らしい。嫌な予感的中!と思ったが、「ダンゴウオ」を百科事典で調べてみると、その卵はキャビアの代用品だということ。ウミウシの卵ではないと分かって、ほっと胸を撫で下ろす。
 しかし、ドイツ人はキャビアと言って海藻や別の魚の卵を食べているのかと驚くが、ドイツが代用品のメッカであれば、それも不思議ではない。第二次大戦中は、ガソリンを化学合成で造っていたし、近年だってバイオディーゼルをはじめ、石油”代替”燃料の開発は盛んだ。食べ物しろ、素材、原料にしろ、なければ造る。これがドイツの伝統のようだ。

 ちなみに「ドイツキャビア」は結構美味しい。写真の赤い「キャビア」はイクラだが、中には色付けした「海ウサギ」の卵もあるのでご用心。【長嶋】



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