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環境意識と清貧(吝嗇?)思想に訴えて 【2007年6月21日】

古い電球で1ユーロ割引
古い電球=1ユーロ
 2007年6月のドイツサミットも終了したが、二酸化炭素排出削減は今やグローバルなテーマになっているのが感じられた。ドイツは、京都議定書で規定された排出量削減努力では優等生の部類に入るから、ドイツで開催されるサミットなればそれをアピールしたいのももっともだ。そしてそれは、ドイツの産業界にとって環境技術、製品を世界に売り込むチャンスをももたらすだろう。
 さてドイツ国内だが、ドイツ政府は国内での二酸化炭素排出量の削減に余念がないが、それは法制度、助成制度を整備しての、産業界、エネルギー産業での排出量削減努力ばかりに留まらない。生産分野ばかりでなく消費生活分野での削減努力も忘れてはいない。
 例えば照明機器。ドイツ人は元来、暗い環境に慣れており、夜などは仄(ほの)暗い中で食事や語らいを楽しむという習慣があり、昼間は相当暗くない限り(日本人にとってはすでにかなり暗くても)明かりをつけることはないし、夜も煌煌と明かりをつけることはない。しかし明かりをつけるとなると白熱電灯が主流で、日本のように蛍光灯で昼間並みの明るさをということはない(関連記事参照)。
 したがって光量では節約しているが、電力的はまだかなりの節減の余地がある。連邦環境省も以下のような節約のヒントを消費者に提供している。

・エネルギー節減ランプ(小型蛍光灯)は従来の白熱電球に比べて光量が同じでも、電力消費量は約80%少なく、8から12倍長くもちます。したがってその間に白熱電球に比べれば割高な価格の数倍を節約できます。例えば使用時間が8000時間とすると100ワットの白熱電球の購入および電力消費が130ユーロであるのに対し、エネルギー節減ランプは43ユーロにしかなりません。ですから長時間の照明が必要な場所、例えば居間にはエネルギー節減ランプ(小型蛍光灯)を設置したほうがいいでしょう。
・白熱電球は、全ての光源の中で最も多くのエネルギーを消費します。それは白熱電球では、光として使用されるのは消費エネルギーの10%以下だからです。使用されるエンルギーのほとんどは、光ではなく熱として無駄遣いされていることになります。ですから白熱電球を使うのは、短い時間しか光を必要としない場所、例えば廊下とか地下室に限るのが得策です。
・ハロゲンランプは、従来の白熱電球に比べれば消費電力は少ないのですが、本当の意味でのエネルギー節減ランプとは言えません。というのは変圧器がいつも作動していて、そこにエネルギーが使用されているということがよくあるからです。変圧器がいつも熱を持っているということからそれがわかります。
(出所:連邦環境省サイト

 この消費者啓蒙は良くできていて、単にエネルギーの節減(二酸化炭素排出削減)に貢献するということばかりでなく、それが消費者にとってどれくらい「懐(ふところ)」を暖めることに繋がるかということを上手く説明している。電球や変圧器で熱を出さずに懐の方を暖めろということだ。単に環境意識に訴えるだけではない、というのがいかにもドイツらしいが、これならドイツ人消費者のハートをつかむことができるだろう。
 そしてその小型蛍光灯市場が大きいとなれば、小売りの側も黙ってはいない。写真はドイツのある大手量販店の店先に出されていた広告だが、エネルギー節減ランプ購入のとき古い白熱電球を持ってくれば1ユーロ割り引きます、という内容。さてお店の懐はどれくらい暖まることか。【長嶋】


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