ベルリン都市史年表:

ベルリン市誕生から選帝侯の居城都市として

年代

ベルリン市

備考

12世紀前半

双子都市ベルリン・ケルン市、文献初出。

鎌倉時代中期

1250年頃

人口約2000人、面積0.45km2、戸数220

 

1331年

ヤーコプ・フォン・ラーテノー(Jakob  von Rathenow)、最初のベルリン市長に選出。

1333年:鎌倉幕府滅亡

1359年

ベルリン市代表がハンザ総会に出席。

 

1415年

ドイツ王代官、ニュルンベルク城伯フリードリヒ6世(ホーエンツォーレルン家)、ブランデンブルク辺境伯に封ぜられる。

 

1451年

ブランデンブルク選帝侯フリードリヒ2世、ベルリン市域内に居城を構える。1486年から常住。人口約7-8千人。面積0.76km2、戸数1070

神聖ローマ帝国内の人口1万人以上の都市は17都市

1603年

オーデル川とハーフェル川を結ぶ運河開鑿工事着工(完成1620年)。

1600年:関ヶ原の戦い。

1603年:江戸幕府成立。1618-48年:30年戦争。

1621年

現在も営業する最古のレストラン「最終審」(Die Letzte Instanz)オープン。

 

1641年

11月30日:最初の建築令施行。道路舗装および街灯の設置が定められる(1682年から実施)。人口7500人(30年戦争で減少)。

 

1685年

大選帝侯フリードリヒ・ヴィルヘルムが、フランスのユグノー(プロテスタント系住民)2万人に定住権を与える(うちベルリンには6千人が移住)。人口1万7500人。面積2.17km2

1688年:元禄元年

 

王国と帝国の首都

1701年

ブランデンブルク選帝侯フリードリヒ3世が、プロイセン王フリードリヒ1世として戴冠。王都ベルリンの誕生。人口2万8500人。

 

1708年

現在のフンボルト大学医学部および同付属病院「シャリテ」の前身、ペスト・ハウス設置(1710年陸軍病院に転換)。

 

1710年

ベルリン市と隣接する他の4都市の合併。人口5万5千人。面積6.26km2、戸数4107、教会13、商業建築24棟、公共建築26棟。

他に兵士とその家族が6500から7千名

1734年

旧市壁(要塞施設)の撤去。旧市街と新市街の連結。

1716年:亨保の改革

1750年

人口9万人。このころからウンター・デン・リンデン通りに面して大建築物群整備。

 

1765年

最初の「賃貸住宅令」(Wohnungsedikt)。7年戦争後の住宅不足および家賃高騰の問題を解消するため、家賃の制限が行われ、王の所有地が住宅建設に提供される。

 

1800年

人口14万7千人。面積13.3km2、建築物数6889(34400戸)、教会33、商業建築317棟、公共建築70棟。

他に軍隊関係者3万人

1806年

ナポレオンのフランス軍、ベルリン市入城。ブランデンブルク門上の四頭だて馬車(クヴァドリーガ)、戦利品としてパリへ(1814年奪回)

 

1809年

ベルリン大学(1828年からフリードリヒ・ヴィルヘルム大学)開設。1810年:教師52名、学生256名。

 

1820年

人口20万人を突破。再び住宅難の時代に。面積14.0km2

1825年:外国船打払令

1838年

ベルリン最初の鉄道が開通。このころから市の工業化が本格化。1844年:動物園開園。1847年:ジーメンス・ハルスケ社設立(今日のジーメンス社)。面積35.10 km2

1841年:天保の改革

1848年

三月革命。市内では5万人の兵士が配置され、革命を鎮圧(翌年7月末、戒厳令解除)。

1853年:ペリー来航

1861年

市域拡大。人口52万4千人となる。面積59.2km2

 

1869年

赤の市庁舎完成。

 

1871年

プロイセン国王ヴィルヘルム1世、ドイツ皇帝となる。貨幣単位がマルクに。企業設立ブーム。人口77万4千人。面積59.2 km2、住宅16万6千戸、教会66棟、学校144校、病院およびその他の公共建築20棟、商工業建築536棟、軍施設66棟。水道延長251  km、ガス管延長403 km

1867年:大政奉還

1873年

近代的な地下下水道システム整備開始。建設は収容された浮浪者の強制労働によって行われた。

 

1877年

ベルリン市内鉄道の環状線開通。1882年:市内の東西連絡線も開通。

 

1880年

人口112万人。のちにベルリン西部の中心となるクアフュルステンダム(略称クーダム)の舗装工事が実施される。1895年:ヴィルヘルム皇帝記念教会完成。最初の映画上映。

 

1900年

人口248万人(郊外を含む)、市域内人口:189万人。1902年:ベルリン高架鉄道開業(後の地下鉄1号線の一部)

 

1905年

市域内人口200万人を突破。市内交通の手段としてバスが登場。1907年:現在でも市内最大のデパートKDW百貨店およびホテル・アドロンがオープン。

1904/05年:日露戦争

1911年

自動車最高速度制限:25 km/h。面積65.72 km2

 

1914年から18年

第一次世界大戦。1918年11月:皇帝退位、ドイツ共和国成立

 

1919年

市域内人口:189万3千人。面積65.72 km2、 住宅60万4千戸、教会143棟、学校356校、病院およびその他の公共建築297棟、工場および倉庫6467棟、ホテル・宿泊施設217軒、商工業建築 536棟、軍施設58棟。水道延長1140  km、下水延長966 km、ガス管延長1600 km、送電線7770 km

 

 

ワイマール共和国から第二次世界大戦終結まで

1920年

近隣市町村(8市、59集落、27農場区)の大合併により大ベルリン市誕生(20区で構成)。新市域の人口380万人

 

1923年

テンペルホーフ空港開港。電力事業の整理によってベーヴァク(BEWAG)社(ベルリン市の電気会社)誕生。ラジオ放送開始。

1923年:関東大震災

1929年

世界恐慌でベルリンの失業者も増加。

 

1932年

人口420万人。労働人口(218万人)の46%は労働者、30.5%は官僚およびホワイトカラー、15.4%が自営業者、6%が家事手伝いであった。失業者約60万人。

 

1933年

ナチスが政権につく(1945年まで)

人口424.3万人。面積883.52 km2、公園・森林面積254.12 km2、住宅135万8千戸、教会469棟、公立学校785校、幼稚園449棟、病院施設30485床、劇場34、映画館414棟、道路総延長4014  km、路面電車1172 km、市内鉄道・地下鉄総延長75.6 km、水道延長3847 km、下水延長5161 km、ガス管延長6117 km、送電線延長20455  km、電力契約数23万8千件

 

1936年

ベルリン・オリンピック開催。

 

1937年

ベルリン市誕生700年祭。A. シュぺーアのベルリン市改造計画(ゲルマニア)に沿って都心部の賃貸住宅の一部取り壊し。人口434万人。

1937年:日中戦争勃発

1939年から45年

第二次世界大戦

 

1943年

1月から英空軍による本格的空襲が始まる。8月:疎開開始。

 

1945年

戦争終結。4ヶ国による共同での占領開始。人口280万人。

家屋の損害:再建不能な損害19.9%、再建可能9.7%、軽度の被害(居住可能)69.4%。戦前の住宅総数156.2万戸のうち、居住可能な住宅は37万戸。公共インフラは、病床数8500床、学校349校、映画館20棟、道路延長2950 km。

1945年8月:日本降伏

 

戦後の復興と分断

1947年

地下鉄運行が完全に再開。

 

1948年

共同統治の終了。ベルリン封鎖(6月24日から翌年5月12日)。市議会および市警は東西に分裂。

 

1950年

国際管理都市西ベルリンの基本法発効。東地区の旧王宮が東ドイツ政府により撤去される。

1950年:朝鮮戦争勃発

1952年

ベルリンでのテレビ放送開始。

1953年:NHKテレビ放送開始

1957年

ベルリン国際建築展。ハンザフィアテル地区の高層住宅がメイン作品。

 

1956年:日本、国連加盟

1961年

ベルリンの壁構築。東西ベルリンの完全な分断。

 

1963年

H.  シャローンの設計になるベルリン・フィルハーモニー、オープン。

1964年:東京オリンピック

1965年

オイローパ・センター竣工。

 

1968年

新ナショナルギャラリー、オープン。

 

1969年

テレビ塔(アレクサンダー広場)完成。

 

1974年

ベルリン・テーゲル空港開港。

 

1976年

東ベルリンの王宮跡地に「共和国宮殿」がオープン。

 

1978年

プロイセン文化財団の新図書館開館。

 

1987年

ベルリン市750年祭。

 

 

統一ドイツの首都としてのベルリン

1989年

11月9日、再び壁が開く。1990年10月3日:ドイツ統一、12月2日:東西ベルリン合同市議会議員選挙。

 

1991年

ベルリン市役所および議会統合。ベルリンへの種と移転決定。

 

1993年

ICE(新幹線列車)、ベルリンに乗り入れ。

 

1996年

ポツダム広場でダイムラー・シティ、ソニーセンターの建設開始

 

 


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bmk Berlin
フリーランスのリサーチャー、翻訳者、通訳者
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