ドイツの失業率
(2003年9月11日)
8月におけるドイツの失業率、失業数が発表された。報告によると8月はやや状況が回復し、前月よりも37800人減って431.4万人だったが、これは前年度の同月に比較すると29万6千あまりの増加である。
ドイツ連邦労働庁(Bundesanstalt für Arbeit (BA))(本部、ニュルンベルク)の報告によれば、労働市場が本格的に回復するのは、早くとも来年の半ばまで待たなくてはならず、この冬には失業者は500万人に達する可能性もあるとのこと。労働市場にとっては、寒い冬になりそうだ。
驚かされるのは、失業率の東西格差だろう。旧西ドイツが平均で8.3%なのに対し、旧東ドイツは18.2%で、その差は10%にも達しようとしている。旧東ドイツ地域に属する州では、ザクセン・アンハルト州の20.3%を筆頭に、最も失業率の低いチューリンゲン州でも16.5%といずれも10%台後半を記録している。ドイツ連邦政府は、旧東ドイツに属する州を「新連邦州(Neue Bundesländer(NBL))」と呼んでいるが、その新鮮さはなんとも皮肉に響く。
参考:http://www.arbeitsamt.de/hst/services/statistik/
労働局によるドイツ労働市場に関する統計と解説
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