ちぐはぐ靴下  靴下の片方にだけ穴が空いてしまって、もう片方はどうしようか、と悩んだことはありませんか。穴の空いてないのは片方だけ残しておいても、小生はこれまでは結局捨てたり、靴磨き用に使ったりする程度でした。ただ最近になって遊び心から、生き残った片方の靴下同士を新しいペアにして履くようになりました。
 はじめは、足下に目がいったりすると、何だこれは!とドッキリ。人前に出る時は、人の目が気になるので、正常なペアに履き替えていました。
 ただそのうちに、なかなか快適ではないかと、思うようになってくるのです。何か、からだに新しい回路が生まれたような新鮮さが、からだから感じられるようになりました。それも、できるだけ色が違い、素材の違う靴下をペアにするほうがいい。
 異文化に接するというのも、こういうことではないかという気がします。ものの見方、考えたの違いに接すると、はじめはびっくりしたり、拒否したりします。でも心を開いてやれば、いずれ自分の中に何か新しいものが生まれてくる。もちろん、押しつけられてはなりません。
 bmkは、読者のみなさんにそういう体験をしていただけるよう努力したいと思っています。(2004年4月22日)【fm】