ヴュルツブルクからシュツットガルトへ
フランケンワイン
駅の売店にあったフランケンワイン
 ヴュルツブルク周辺は、ワイン生産で有名。この地のワイン、フランケンワインは独特な瓶に入っている。このワイン、その瓶の形からボックスボイテルと呼ばれる。つまりヤギの陰嚢のこと。ヴュルツブルク中央駅のホームからもワイン山を望むことができ、駅の売店でもフランケンワインが置かれている。私がある人にプレゼントしたところ「野趣に富んだ」ワインという感想を聞かされた。日本へも輸出されているが、さて読者は味わったことがあるだろうか。
REのボックスシート
ローカル線の雰囲気はこのシート
 今回が最後の乗り換えだが、初めて混雑しているという印象を受けた。列車は日本のローカル線によくあるようなボックシートの客車、乗客の話す声で騒がしくなる。しかし「混んでいる」といっても日本のローカル線程度で、日本のレベルでいえばまだまだすいている方だろう。すでに南西ドイツに入っている。マイン川流域から一山越えてネッカー川に沿って列車は南下するが、すでに夜の帳(とばり)が降りており車窓の風景を楽しむことはできない。
 南西ドイツは、ドイツの人口密集地域にあたり、かつてはアメリカへの移民を多く出した。人口が密集するのはワイン生産(商品作物生産)と関連があるようだが、詳細は割愛しよう。
 16時半にヴュルツブルクを出た列車は、19時少し前にシュツットガルトに到着。【2004年2月28日】【長嶋】