シュツットガルトでの再会
下村さん(右)、新入りの石さん(左)
下村さん(右)、WG新入りの石さん(左)
 この旅の目的は、東京で知り合い一度だけドイツで再会したことのある友人を訪ねることだった。ドイツで会ったのはもう5年以上も前になる。私がドイツに来たばかりの年でマールブルクの先輩宅に滞在していたときのこと、先輩は中世史の専門家でケルンでの中世写本の展覧会を見学に、私はそのお供でケルンを訪れ、当時ケルンに留学していたその友人と再会したわけだ。
 私も先輩も留学中の身で、旅費を節約しようとSWTを利用しての旅だった。マールブルクからケルンまで行き、日帰りで帰るはずが、列車を乗り間違え、マールブルクまでたどり着くことなく、宿泊の用意もないままパーダーボーンのユースホステルに宿泊した。とんだ道中だったわけだが今では良い思い出になっている。そのときのことを思い出し、当時の思いを甦らせたいと今回のSWTの旅となった。
 ケルンに学び、その後シュツットガルトに移った友人、下村さんは、この地で音楽を勉強中。もうすぐシュツットガルトでの修学を終え、しばらくはフランスのシュトラスブールまでピアノのために通うことになるという。
 その下村さんが列車の到着をホームで迎えてくれた。その夜は、お勧めのシュヴァーベン料理を頬張り、5年前の昔話に花が咲いた。【2004年2月29日】【長嶋】